安心して服用!ED(勃起不全)・早漏防止に効果的な薬の選び方と注意点
監修医師
各務 康貴
医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。
ED(勃起不全)や早漏は、本人だけでなく、パートナーとの関係にも大きな影響を及ぼす問題です。昔は治療法がありませんでしたが、治療薬の登場以来、改善可能な問題になりました。
しかし、安全に使用するには、基礎知識が必要です。
本記事では、EDや早漏の原因と症状、治療薬の種類、選び方、副作用や服用方法について解説します。
EDと早漏:原因と症状
まずはEDや早漏の原因、具体的にどのような症状があれば疑われるのかについて知っておきましょう。
EDとは?起こる原因について
ED(勃起不全)とは、男性が性的な興奮を感じたにもかかわらず、十分な硬さを保てなかったり、性行為を満足に終えることができなかったりする状態を指します。心身の病気やストレス、生活習慣が影響し、具体的には以下のようなことが原因となるでしょう。
- 心因性:ストレス、性に対する不安や恐怖など
- 生活習慣:肥満、運動不足、喫煙・飲酒、不規則な生活など
- 病気や薬物:糖尿病、高血圧、心臓病、抗うつ薬や抗高血圧薬の副作用など
これらの原因を理解し、適切な治療を選ぶことが重要です。日頃の生活習慣の見直すことも有効でしょう。
一方、通常時はEDとはいえないまでも、疲れているときやアルコールを摂取した際にはEDの症状がある方もいます。
早漏とは?起こる原因について
早漏とは、男性が性的快感をコントロールする能力が不十分で、性行為の早い段階で射精してしまうことをいいます。これにより、セックスにかける時間が短くなり、パートナーとの性生活に満足しにくくなります。
主な原因は、生物学的要因と心理的要因の2つに分けられます。 生物学的要因としては、以下のようなものがあります。
生物学的要因 | 詳細 |
---|---|
遺伝 | 一部の研究では、早漏は遺伝的に引き継がれる可能性があると指摘されている。 |
ホルモンバランスの異常 | ホルモンのバランスが崩れると、射精をコントロールすることが難しくなることがある。 |
神経伝達の異常 | 神経系の異常により、射精をコントロールすることが難しくなることがある。 |
また、心理的要因としては、以下のようなものがあります。
心理的要因 | 詳細 |
---|---|
ストレス | 高いストレス状態は、早漏を引き起こす可能性がある。 |
パートナーとの関係 | パートナーとの関係の悪化は、早漏を引き起こす一因となることがある。 |
性行為に対する過度な心配 | 性行為に対する過度な心配や不安も、早漏を引き起こす可能性がある。 |
これらの原因の一部は医療的に対処可能なものもありますので、早漏に悩む方は医療機関に相談することをおすすめします。
EDと早漏治療薬の種類
ここでは、ED治療薬にはどのようなものがあるのか、その種類について解説します。
ED治療薬の種類とその効果
ED治療薬には血流改善効果があり、服用によって陰茎の勃起を促します。主な治療薬としては以下の3種類が挙げられます。
治療薬の種類 | 効果発現までにかかる時間 | 効果持続時間 | 特徴 |
バイアグラ | 約30分~1時間 | 最大5時間程度 | ・医薬品として最初に開発されたED治療薬。 ・食事の影響を受けやすい。 |
シアリス | 1〜2時間程度 | 最大36時間以上 | ・計画的な服用が不要で自然な性生活を支えられる。 ・自然な硬さになる。 ・食事の影響を受けにくい。 ・副作用も出づらい。 |
レビトラ | 15分~25分 | 4〜5時間 | ・勃起時の男性器の硬さを求める方が利用されることが多い |
以上の薬は、医師の指導の下、体調や生活スタイルに合わせて選びましょう。副作用が出る可能性もあるため、自己判断での服用はやめてください。
早漏治療薬の種類とその効果
早漏治療には主に「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」と呼ばれる薬が用いられます。SSRIはもともと抗うつ薬として開発されましたが、副作用の一つとして射精遅延があることから、早漏治療に有効とされています。感情をコントロールし、精神を安定させる効果があります。
中でも有名なのは「ダポキセチン」で、服用後1時間~1時間半で効果が表れ、2~5時間持続します。性行為の1時間~3時間前に服用することで十分な効果を得られるでしょう。
医師の指導のもと、適切な用量と服用方法で使用することが必要です。自己判断での服用は避け、必ず専門の医療機関に相談してから使用しましょう。
薬の選び方:体質や生活習慣に合わせて
治療薬は体質や生活習慣に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、ED、早漏、それぞれの治療薬の選び方について解説します。
ED治療薬の選び方
ED治療薬を選ぶ際は、症状の重さ、体質、生活習慣、個別の健康状態等を考慮に入れることが必要です。専門医に相談し、ご自身に合ったものを選びましょう。
他にも、薬の効果発現時間と持続時間も基準の一つとするとよいでしょう。即効性を求める方はバイアグラやレビトラが適しています。一方、長時間効果が欲しい方はシアリスが最適です。
また、飲むタイミングも重要です。食事の影響を受けにくいバイアグラ・シアリスは、飲むタイミングを気にせずに服用可能です。一方、食事の影響を受けやすいレビトラは空腹時に服用することが推奨されます。
副作用の出やすさや程度も人によります。効果の出方も人によって異なるため、自分の体質や健康状態に合わせて選ぶことが重要です。
ED治療薬 | 効果発現時間 | 持続時間 | 副作用 |
---|---|---|---|
バイアグラ | 約30分 | 4〜5時間 | 目の充血・頭痛 |
シアリス | 約2時間 | 36時間 | 筋肉痛・頭痛 |
レビトラ | 約15分 | 4〜5時間 | 頭痛・ほてり |
早漏治療薬の選び方
早漏治療薬を選ぶ際も、まずは医師への相談が重要です。
主な治療薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬で、セロトニンという神経伝達物質の働きを調整し、射精を遅らせる効果があります。効果の程度や副作用は個人差があるため、医師と相談しながら適切な薬を選んでください。
治療薬の注意点:副作用と安全な服用方法
EDや早老の治療薬には、副作用もあるため、医師の指示に従い、安全に服用することが大切です。ここではそれぞれの薬の副作用と安全に使用するための注意点について解説します。
ED治療薬の副作用と安全な服用方法
ED治療薬はその効果だけでなく、副作用も理解して服用することが重要です。血管を拡張させる作用があるため、その副作用として頭痛、顔のほてりなどの副作用が報告されています。
薬名 | 副作用 |
---|---|
バイアグラ | 頭痛、顔のほてり、視覚変調 |
シアリス | 背痛、筋肉痛、消化不良 |
レビトラ | 頭痛・ほてり |
これらの副作用は一時的で、すぐに軽減しますが、症状が長く続く場合や、重篤な副作用が現れた場合は医師へ相談しましょう。また、これらの薬は性行為直前に服用するのではなく、定められた時間に服用することが大切です。医師の指示通りに服用し、自己判断での増量や頻度増加は避けるようにしてください。
早漏治療薬の副作用と安全な服用方法
副作用としては、便秘、吐き気、眠気などが知られています。しかし、人によりその症状は異なるでしょう。
安全な服用するには、まず医師の指示に従うことです。また、服用開始後は定期的に病状の変化を医師に報告し、適切な対応を取りましょう。
また、飲酒や運転など、薬の効果を阻害する可能性のある行為は避けることも大切です。
まとめ
本記事では、EDと早漏の治療薬の選び方と注意点について解説しました。
薬を適切に選ぶには、まず、EDと早漏の原因と症状について理解することが重要です。その上で、医師に相談しながら、ご自身の体質や生活習慣に合わせたものを選びましょう。
さらに、より安全に服用するには、副作用の可能性や服用方法についても知っておくことが大切です。
正しい知識を身につけた上で、医師の指示の元、安全にEDや早漏の治療薬を使用し、パートナーと過ごす時間を、より充実したものにしてください。
当サイトの監修医師について
当サイトは、医師資格を有する医師の監修のもと、サイト運営を行なっております。
大分大学医学部医学科卒業。医師として救急医療や在宅医療に従事し、マウスピース歯科矯正hanaravi(ハナラビ)を提供する株式会社DRIPSを創業。
医療現場で予防の重要性や予防に取り組んでもらうことの難しさを痛感。美容という切り口で本質的な予防につなげる入口として、口腔という臓器に興味を持つ。口腔環境が多くの臓器に影響を及ぼし、多くの病気に繋がってしまうというポイントから予防について新聞・テレビ・WEBメディア等で情報を発信している。